ステーキングとは? 仕組みを3分で|レンディングとの違いも

ステーキングとは、暗号資産を保有することでブロックチェーンの運営に参加し、その見返りに報酬を受け取る仕組みです。

感覚としては銀行預金の利息に近いのですが、預ける先が銀行ではないところが決定的に違います。まずそこから説明します。

誰が誰に払っているのか

銀行預金の利息は、銀行が払っています。銀行はあなたのお金を企業に貸して利ざやを稼ぎ、その一部を利息として返します。お金の出どころは銀行の稼ぎです。

ステーキングの報酬は違います。払っているのは会社ではなく、ブロックチェーンそのものです。

イーサリアムやソラナのようなブロックチェーンは、取引が正しいかどうかを世界中の参加者が確認し合って動いています。この確認作業に参加してくれる人へのお礼として、ネットワークが新しい通貨を発行して配ります。これがステーキング報酬です。

報酬の主な原資は「新しく発行された通貨」です。誰かの稼ぎを分けてもらっているのではなく、通貨そのものが増えて、その増えた分が参加者に配られています。ここがあとで効いてきます。

本来は難しい。取引所が代わりにやってくれる

本来のステーキングは、自分でサーバーを24時間動かし、一定量以上の通貨を預け入れ、失敗すればペナルティで通貨が減る、という世界です。個人がやるものではありません。

国内の取引所は、これをまとめて代行しています。利用者は口座に対象の通貨を置いておくだけで、取引所が集めた分でステーキングを実行し、得た報酬を保有量に応じて分配します。

そのかわり、取引所は報酬の一部を手数料として取ります。SBI VCトレードは報酬の25%、GMOコインは最大28%です。

「貸暗号資産(レンディング)」とは別物です

ここを混同すると危険です。名前が似ていて、同じ「持っているだけで増える」と説明されますが、中身とリスクがまったく違います。

ステーキング 貸暗号資産(レンディング)
報酬の出どころ ブロックチェーンの新規発行 取引所が払う貸借料
申し込み 不要 必要(承認制のことも)
期間の拘束 なし あり(14〜90日など)
途中で売れるか いつでも可 期間中は不可
分別管理 対象 対象外

いちばん重要なのは最後の行です。レンディングは取引所に通貨を「貸す」契約なので、法律上の分別管理の対象から外れます。取引所が破綻した場合、貸した通貨が返ってこない可能性があります。コインチェックは自社の説明ページで、この点をはっきり書いています。

レンディングの年率が高く見えるのは、その分のリスクを取っているからです。性格が違うので、当サイトでは別のものとして扱っています。

報酬はいつ、どう入るのか

取引所によって違います。

  • SBI VCトレード:毎月1日〜月末を対象期間として集計し、翌月15日までに口座へ付与
  • GMOコイン:月内に受け取った報酬を、翌月から平均保有量に応じて分配

どちらもその日その日の保有量の平均で計算されます。月末だけ買って月初に売る、といった買い方では報酬はほとんどつきません。

そして受け取るのはその通貨そのものです。イーサリアムをステーキングすればイーサリアムが増えます。日本円は入ってきません。

年率は変わります

「年率13.9%」といった数字は、固定金利ではありません。参加者が増えれば1人あたりの取り分は減り、ネットワークの利用が増えれば手数料収入が増えます。

実際、GMOコインが公開している月次のデータを見ると、コスモス(ATOM)は2024年3月の4.69%から2026年6月の13.9%まで動いています。今の数字は「今の数字」でしかありません。

そして、額面だけでは判断できない

冒頭で「報酬の原資は新しく発行された通貨」と書きました。ここが効いてきます。

年10%の報酬をもらっても、通貨全体が年10%増えていたら、あなたの持ち分の比率は変わっていません。株でいえば、毎年増資している会社の株を持っているのと同じ状態です。

だから比較するときは、もらった率から発行された率を引く必要があります。詳しくは希薄化の記事で説明しています。

ステーキングでお得な「置き場所」はこちら

同じ銘柄でも、どこに置くかで手取りが変わります。17銘柄について、手数料を引いた後の年率と希薄化調整後の利回りを並べました。SBI VCトレードとGMOコインの両方が扱う5銘柄は、すべてGMOコインのほうが手取りで有利という結果です。イーサリアム(ETH)は、bitbankを加えた3社で比べられます。

→ 17銘柄の比較表と、口座の選び方を見る

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